はじめに
ご愛読ありがとうございます。これはiPhone4S標準カメラについてのパート2となります。パート1をまだお読みでなければここにあります。今回はフォーカスと露出について書きたいと思います。フォーカスと露出
大抵の場合、iPhoneは自動的に最適なフォーカスと露出を設定してくれる。しかし、ピントを合わせる対象に迷ってしまうこともあり、露出も自分のイメージ通りに設定されない場合もある。そのような場合、フォーカス/露出ポイントにしたい部分を指でタップすればいい。以下の例では、手前の虫を撮ろうとしたところ、オートフォーカスは後ろの壁にピントを合わせてしまった(左写真)。こういう場合は虫の部分をタップすればそこにピントを合わせてくれる(右写真)。![]() | |
初心者の方は露出(Exposure)]という言葉にちょっと戸惑うかもしれないが、簡単に言ってしまうと写真がどれだけ明るいか暗いかを表す用語である。
以下は露出を調整した例である。左の写真は全体の光量からカメラが自動に設定した露出である。逆光となる窓の光が強いため、ギターは真っ黒になる(黒つぶれと言う)。ここで、ギターの部分(右側の写真の四角の部分)をタップすると、そのポイントが写るように露出が調整される。これによって背景は一部白飛びし、外の風景は見えなくなる。白飛びがないように露出を調整するのが普通の写真の撮り方だが、わざと白飛びさせてちょっと芸術的な作品に仕上げられることもある。僕はこの方法で子供の写真や料理の写真を撮るのが好きだ。
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被写体が細かったりすると、タップして露出ポイントを設定し難い場合もある。例えば下のギターのネック等。その場合、違う場所で露出ポイントを設定してその設定をロックすることが出来る。iPhone標準カメラの場合はフォーカスもこの場合ロックされAE/AFロックと呼ばれる。今まで書いた通り、ある部分をタップするとそのポイントにフォーカスと露出が設定されるが、タップしてその同じ部分を押し続けるとAE/AFロックがオンになり、[AE/AFロック]と表示される(左下)。この状態でカメラを別のところに向ければフォーカスと露出がロックされたまま撮影することが出来る。今回の場合は右の写真のような背景が露出オーバーの写真を撮った。
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ここで一つ問題となるのは、ピントと露出が両方固定されてしまうため、あまり動かすとピントを合わせるのが難しくなるという事である。これはこの標準カメラアプリの制限であるが、Camera+や645 Proといった高機能なカメラアプリを使えばフォーカスポイントと露出ポイントを独立させて設定することも可能である。このような代替カメラアプリについていずれ紹介していきたいと思う。



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