2012年7月26日木曜日

iPhone 4S 純正カメラの基本 パート2

はじめに

ご愛読ありがとうございます。これはiPhone4S標準カメラについてのパート2となります。パート1をまだお読みでなければここにあります。今回はフォーカスと露出について書きたいと思います。 

フォーカスと露出

大抵の場合、iPhoneは自動的に最適なフォーカスと露出を設定してくれる。しかし、ピントを合わせる対象に迷ってしまうこともあり、露出も自分のイメージ通りに設定されない場合もある。そのような場合、フォーカス/露出ポイントにしたい部分を指でタップすればいい。以下の例では、手前の虫を撮ろうとしたところ、オートフォーカスは後ろの壁にピントを合わせてしまった(左写真)。こういう場合は虫の部分をタップすればそこにピントを合わせてくれる(右写真)。

 


初心者の方は露出(Exposure)]という言葉にちょっと戸惑うかもしれないが、簡単に言ってしまうと写真がどれだけ明るいか暗いかを表す用語である。

以下は露出を調整した例である。左の写真は全体の光量からカメラが自動に設定した露出である。逆光となる窓の光が強いため、ギターは真っ黒になる(黒つぶれと言う)。ここで、ギターの部分(右側の写真の四角の部分)をタップすると、そのポイントが写るように露出が調整される。これによって背景は一部白飛びし、外の風景は見えなくなる。白飛びがないように露出を調整するのが普通の写真の撮り方だが、わざと白飛びさせてちょっと芸術的な作品に仕上げられることもある。僕はこの方法で子供の写真や料理の写真を撮るのが好きだ。


被写体が細かったりすると、タップして露出ポイントを設定し難い場合もある。例えば下のギターのネック等。その場合、違う場所で露出ポイントを設定してその設定をロックすることが出来る。iPhone標準カメラの場合はフォーカスもこの場合ロックされAE/AFロックと呼ばれる。今まで書いた通り、ある部分をタップするとそのポイントにフォーカスと露出が設定されるが、タップしてその同じ部分を押し続けるとAE/AFロックがオンになり、[AE/AFロック]と表示される(左下)。この状態でカメラを別のところに向ければフォーカスと露出がロックされたまま撮影することが出来る。今回の場合は右の写真のような背景が露出オーバーの写真を撮った。


ここで一つ問題となるのは、ピントと露出が両方固定されてしまうため、あまり動かすとピントを合わせるのが難しくなるという事である。これはこの標準カメラアプリの制限であるが、Camera+や645 Proといった高機能なカメラアプリを使えばフォーカスポイントと露出ポイントを独立させて設定することも可能である。このような代替カメラアプリについていずれ紹介していきたいと思う。

最後に

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。質問やテーマのリクエスト等ありましたら是非下に書き込んで下さい。次回はiPhone写真関連で代表的な共有アプリであるInstagramについて書こうと思います。今後も是非よろしくお願いします!

2012年7月25日水曜日

iPhone 4S 純正カメラの基本 パート1


ようこそ! アクセスありがとうございます。
iPhone撮影の写真
このブログでは、iPhoneやiPod Touchを使って美しい写真を作り上げるためのヒントを紹介していきたい。iPhoneは今や世界中で最も頻繁に使われるカメラの一つである。iPhone 4Sは以前と比べ、レンズもセンサーも改良され、素晴らしい写真を撮る事が可能だ。しかし、専用カメラとの最も大きな違いは、何千という写真系アプリを活用することにより、想像しきれないほどのことが出来ることだろう。本ブログは出来る限り初心者に分かりやすくすることを目指したいが、マニアでも楽しめるようにしたい。カメラの基本的な使い方、様々なアプリを使った写真編集、またfacebookやInstagram等のソーシャルネットワークへの投稿などについてこれから少しづつ紹介してきたい。

 まずはiPhone標準カメラアプリの基本について2回の投稿に分けて紹介したい。なお、この投稿はiOS5.1搭載のiPhone4Sに基づいて書くが、2012年秋に出ることが予測されているiPhone5やiOS6が出たら陳腐化しているかもしれないことを断っておく。

カメラアプリを起動する

iOS5からの機能だが、カメラアプリはロック画面右下のカメラアイコンを上にスワイプすることにより、素早く起動させることができる。ピンコードが設定されていても、この方法ではピンコード入力なしでカメラだけすぐに使え、ここぞという瞬間に写真を撮るのに便利である。


シャッターボタン

画面下のまるっこいボタンがシャッターであることはもう知っているだろう。余談だが、iPhoneを普段使っていない人に写真を撮ってもらうことをお願いすると、ホームボタンを間違えて押してしまい、写真アプリを終了させてしまうことが以外と多い(^^)。そういう人に撮ってもらう時は事前に説明した方がいいかもしれない。

bluetoothイアフォンの音量調整
ボタンははカメラの
リモコンになる。
 シャッターを押すもう一つの方法として本体外側のボリュームの+ボタンを押す方法である(iOS5.1以降)。この機能が発表された当時は、専用カメラと同じ操作感覚で写真撮影できると多くの人が絶賛した。しかし、実際使ってみるとiPhone4Sのボリュームボタンはシャッターとしては固く、逆にブレの原因になってしまうというのが僕の感想である。

 応用として、イアフォンのボリュームコントロールでもシャッター操作が可能である。Bluetoothのワイヤレスイアフォンがあれば、ちょっと離れた場所からリモコン操作で自分を撮影するのに使うことが出来る。

ズーム

Zooming in
To zoom in, pinch out 
ズームするには写真を拡大するのと同様に、画面を二本指で広げるような動作をすればいい。このピンチ操作をすると下にズームバーが表示され、このバーの操作でもズームが出来る。昔のiOSバージョンでは画面を1本指でタップするとズームバーが表示されていたが、この機能はなくなった(1本指のタップは次回説明するフォーカス合わせ操作になる)。

 iPhoneのズーム機能はデジタルズーム(光学ズームでない)であるため、高倍率になればなる程解像度は落ちる。昔の低解像度のiPhoneでは問題だったかもしれないが、iPhone4Sは800万画素あるため、ズーム画像もネット共有等の目的だったら十分使える。デジタルズームすることは、パソコン上で写真を切り抜きすることと実質同じであるから意味ないという人もいるが、ズームしながら撮影した方が微妙なピンボケに気付きやすいという点においては意味があると思う。


フラッシュ

フラッシュの設定
iPhone4Sには暗い場面を撮影するのに優れていると言われている裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、室内でもフラッシュ無しで使える場合が多い。LEDフラッシュも搭載しているが、これは専用カメラのフラッシュと比較すると能力的にかなり低く、画質を少しでも求めるような写真にはお薦めできない。

 フラッシュは画面左上のボタンで設定できる。暗い場面でもフラッシュを焚かないようにするにはオフに設定しよう。昼間の野外で撮影対象が陰になっている場合にオンにしてフラッシュを強制的に焚くことも出来るが、上記で書いた通り能力が低いのであまり効果は期待できない。オートに設定すれば、暗い状況ではフラッシュが自動的に焚かれるが、僕はほとんどオフの状態にしている。

グリッド

グリッドとHDR設定
中央上のオプションボタンを押すと、グリッドとHDRの設定がある。HDRについては後日説明するので、意味の分からない方はオフにしておくことをお勧めする。 

 グリッドをオンにすると、縦横それぞれ三等分に分ける線が表れる。この線を使ってカメラが傾いていないかチェックしたり、三分割法で撮影する手助けにすることができる。三分割法を一言で言うと、被写体をこの線に沿って、あるいは交差点に配置するような構図にすることであり、黄金分割とも呼ばれている。このように配置するとど真ん中に配置するよりバランスが良いとされている。

その他の設定

右上には前面のFaceTimeカメラと背面のiSightカメラを切り替えるボタンがある。FaceTimeカメラは自分の顔写真をいい顔作りながら撮るのには便利だが、640x480ドットという低解像度でしか撮影できない。背面のiSightカメラはの解像度は3264 × 2448ドットもある(iPhone4Sの場合)。

 右下には静止カメラとビデオカメラの切り替えボタンがある。もし、シャッターボタンのカメラアイコンが赤い丸に変わっていたらビデオモードになっているということであるので注意しよう。

 左下には最後に撮った写真のサムネールが表示されており、そこを押すとカメラロール写真の閲覧モードに切り替わる。画面全体を左から右にスワイプしても同じく写真閲覧モードに切り替わる。

あとがき

ここまで読んでくれてありがとうございます。次の投稿では、今回の続きとしてフォーカスと露出の調整について書きたいとおもいます。コメント、質問、また次回以降取り扱って欲しいテーマ等ありましたら下のフォームで是非コメント下さい。お待ちしております。